2014年2月26日水曜日

自転車について② 2日連続で盗難にあったルームメイト

前回述べたように、デンマークの移動手段として自転車は本当に欠かせないものです。
なので街の所々に自転車が駐輪されており、自転車用のスタンドも至るところにあります。

輪っかに前輪を押し込んで止めたり支えにくくりつけたり


さて、お題の通りですが、自転車盗難が多発しています。
新品の自転車は大体安くても1200DKK(約2万4千円)から上を見ればキリがないです。
4000-5000DKK(8万円~10万円)くらいがデンマーク人には妥当な値段のようです。
故意に盗む場合ももちろんありますが、酔った帰りに歩いて帰るのが面倒くさいからそこにあった自転車の鍵をちょっといじって自転車を「お借り」するというパターンや、盗んだ自転車を集めて解体し部品だけそのほかのヨーロッパへ流す・・といった場合もあるそうです。

私のルームメイトはサッカースタジアムのそばに勤めており、仕事は朝の8時半から遅くなる日は午前12時を過ぎていました。

一日中一通りの少ない場所に置かれた自転車は、帰宅時に忽然と姿を消していたそうです。

1台痛い目にあったので次は場所も変えて、気を付けていたそうですが次の日もなんとまた無い。

2日続けて2台・・・。
付近には壊された鍵が・・・
 どうやら折られてしまっていたようです
 これは別日にたまたま歩いていた撮ったものです
これも盗難されてしまった自転車の名残かと思います

これは本当に運の悪い例ですが、実際にありえる話です。

在デンマーク6年で一年に1度盗まれているという人もいました。
全部の自転車台を合わせたら、中古車が買えてしまう・・と嘆く姿は本当に不憫でした。


盗まれないためには、

・良い品質の自転車もしくは新車は外ではなく敷地内に止める(敷地内に外部から入れないような場所)
・鍵は2つ以上かける
・鍵は安く壊れやすいものではなく、太めのチェーンですぐには断ち切れない物にする
・同じ場所に長時間止めない
・一通りの少ないところは避ける


などが対応策だそうです。



2014年2月11日火曜日

自転車について① コペンハーゲンの自転車事情

デンマークは言わずと知れた自転車国で、首都コペンハーゲンではおよそ6割の人々が通勤や通学にバスや電車ではなく自転車を使っていると言われています。

 


実際私の周りのデンマーク人や外国から来ている友人も、自転車を日常の交通手段として使っている人たちが大半です。

理由としては、

デンマークは平らな地形なので自転車での移動がしやすい
デンマーク語で「山」を定義するBiergは周囲よりも最低200メートルの高さであることとなっているそうなのですが、デンマークで一番高い場所Yding Skovhøj(ユディング・スコウホイ)という場所で、173メートル。
デンマークに「山」と呼べる山はないようです。
 

自転車用の道路が整備されている
主要道路には必ず自転車用の通路が車両・歩行者用道路以外にあります。
自転車用の信号もあり、慣れるととても移動しやすい街です。

 

メトロ・バスが高い
高いか安いかは個人の価値観ですが、東京やバンクーバーの初乗りに比べてやっぱり高いです。
ゾーン毎で2ゾーンから買えます。たとえ1ゾーンに行きたくても2ゾーン分から。
1チケット24kr=約460円(1kr=19円・2014年1月レート)・・・・・
回数券だと1チケット15kr=約390円
自転車で行き帰りで800円近く浮くのなら、私はやっぱり自転車を使います。





またデンマーク人は健康志向な人も多いので日々のエクササイズのために自転車通勤・通学をしている人もいます。
電車には自転車車両もあるため、自転車→電車→また自転車で移動している場合も少なくないようです。

日本は2020年の東京オリンピックに向け、デンマークの交通省に自転車用通路の相談を持ちかけているとか。
交通省大臣が日本のラッシュアワーを体験したという面白い記事も目にしました。

コペンハーゲンに来たばかりの頃は、自転車レーンの自転車のスピードが早くて本当に驚きました。
ヘルメットは義務ではないですが着用している人がたくさんいます。
また暗くなってきたら(決まった時間はありません。自己判断です。)自転車の前後にライトを付けなくてはなりません。また手信号も右折・左折・停止時に必要に応じて出します。違反すると6000DKK(約12000円)の罰金が課されるそうです。